農コラム
COLUMN

2023年夏秋ナスが始まりました!
脱サラ農家のつぶやき
2023.01.30

Heartich Farm(ハーティッチファーム)は、「露地栽培の夏秋ナス」と「ハウス栽培の長ナス」により、1年を通して新鮮な美味しいナスの出荷を行っておりますが、いよいよ2023年の露地栽培夏秋ナスのシーズンが始まりました! 

ナスは、夏の作物のイメージがあると思いますが、この雪が降る寒い時期からその準備が始まっているのです! 今回は、ハーティッチファームのナス苗の鉢上げの様子をお伝えいたします。

ナスのセル苗(親指大の大きさです)

1月から始まる育苗

ハーティッチファームでは、ナスの定植(畑に苗を植える作業)を3回に分けて行っています。

  • 1回目: 3月中旬 ハウスの中にさらにビニールでトンネルを作って、そこに植えます(無加温ハウス栽培)
  • 2回目: 4月上旬 外の畑にビニールトンネルを作り、そこに植えます。(トンネル栽培)
  • 3回目: 5月中旬 外の畑に、そのまま植えます。(露地栽培)

今回は、3月中旬に定植する苗500本の育苗開始です! 

育苗のために使うポットの土には、苗のための保水性と水はけを考慮し、少しの養分の入った市販の育苗培土にヤシガラの繊維を砕いた資材を4:1の割合で配合した独自の育苗土を使っています☆ 

独自配合の育苗土

これを、育苗用の苗ポットに詰めて最低でも3日くらいはハウスの中で温め、苗を植える準備をしておきます。 ハーティッチファームでは、苗はセル苗という親指大の大きさに育った苗を購入して、それを定植できる状態の苗まで育苗します。 親指大の大きさの苗が、やく2ヶ月で30㎝程まで成長します!

さ~、これから約2ヶ月の育苗の始まりです!

苗半作(なえはんさく)の重要性

農業用語に「苗半作」というものがありますが、これは「苗の出来で、その作物の良し悪しの半分は決まってしまう」というような意味で、苗の出来栄えの重要さを説く言葉です。 苗の出来次第で、畑に植えたときの活着(根が畑の土に拡がること)の良さと、その後の成長の速度が変わります!

ナスの育苗では、「温度管理」が肝です!!  下記が、ナス苗の育苗期間の温度管理の流れです。 育苗の前半、中盤、後半で管理する温度帯を変えます。 最初は、苗が成長しやすいように高めの温度帯で管理しましすが、定植が近づく後半には、寒い外での定植に備えて徐々に温度を下げて苗自体を低い温度に慣らしていきます。 

ナス苗の温度管理

特に、根の張りを充実させるために、育苗中の土の温度を高く保つことが重要だと感じます。 土の温度が低いと、葉っぱが黄色くなり弱々しい苗になっちゃいます。。 そのために、育苗の場所には、ポットの下に電熱線を這わせて、常にポットの土の温度を高く保てるようにしています。

もう一つ重要なのが、水分管理。 極端な多湿や乾燥は、苗の根を傷める原因になります。 毎日1回、土の乾燥具合をみながら苗に水をあげるのも、大切な育苗中のお仕事です☆

育苗用のポットに鉢上げした苗たち

お家で育苗体験を「ナス苗の里親プログラム」☆

その重要な時期だからこそ、日に日に大きくなる植物の生命力を感じ、手間を掛ければ掛けるほど立派な苗に育つという実感を味わえる、貴重な育苗期間でもあります♪

ハーティッチファームでは、育苗という体験を通して、皆さんがお家でプチ農業体験をできる機会を提供しております。 「ナス苗の里親プログラム」は、ナス苗の里親様としてお部屋で約1ヶ月間(4月上旬から5月上旬)の育苗体験をしていただくプログラムです。 5月上旬ごろ、大切に育てていただいた苗はハーティッチファームに返送いただき、こちらで責任をもって収穫できる株まで成長させ、その株から収穫できたナスを他の野菜とセットにして里親様にお送りします。 ご家庭で、作物を育てるスペースが無い方でも安心して参加できるプログラムとなっております☆ もちろんハーティッチファームにお越しいただき、里親さま特権でご自身のナス株からナスを収穫もしていただけます♪

育苗した苗から収穫できたナスを食べることで、お子様の食への関心も高まり、育苗という重要な期間を体験して頂くことで皆さまの農業への興味も抱いていただければと思っております!

2023年4月のナス苗里親様募集中! 少しでも食育や農業にご興味がある方は、是非ご参加ください☆ 育苗も、LINEグループにてフルサポートしておりますので、ご安心ください♪

【送料込み】Heartich Farm ナス苗里親プログラム商品☆

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